文章の達人?
「文章の達人?」
高校時代ものすごく上手な文章を書く男の子がいた。
彼はとある有名国立大の文学部に進んだ。
芥川龍之介に傾倒していて、新聞記者か小説家を志望していた。
高校の文集に掲載されていた彼の文章を読んで衝撃を受けた。
その文集は各クラスで
2名か3名のエッセイなり創作なりが選ばれるのだ。
だからそこそこ上手な人の文章ばかり掲載されているのだが
その中でも彼の文章は際立っていた。
「回想という美化作用にはうんざりする」
「偽善者」
ジグゾーパズルの最後のワンピースのように
ピタリとはまるこの言葉をヤツに贈ろう。
だったかな、いや、もっとかっこいいフレーズだったのだが
忘れた。でもそんな感じのフレーズだった。
そのぐらいしか覚えていないのだけど。
今思えば、芥川龍之介の「しゅじゅの言葉」をもじったような
感じの短文の羅列だったのだが、
どの文章も小憎らしいまでにピタッと決まっていて
私はホレボレしながら読んだものだ。
で、その子に、こっそりファンレターを書いたのだけど
出せずじまいだった。
ラブレターじゃないよ。
純粋に彼の文章に感動したファンレターだよ。
やっぱラブレターと勘違いされたら困るしね。やめたんだ。
なんてね。
たしかハンドボール部のキャプテンでもあった。
風貌は長身で長髪で、ジョンレノンに似ていた。
どうでもよいが今「しゅじゅ」の言葉の「しゅ」の文字が変換できなかった。
人偏に朱色という字が変換できないなんて
うちのパソコンあほなんやろか?
それとも使い方まちがっているのか?