夫婦愛
「夫婦愛」
珠美と別れてから、病気の発作を起こし錯乱状態に陥ってしまった陶子は
街をさまよい歩くうちに見知らぬ青年(筒井道隆)
と出合い一夜を共にしてしまう。
しかし翌朝目覚めた陶子は全く覚えのない自分が
とった行動に愕然として、その青年から逃げるように去る。
夫は朝帰りした妻の首筋にキスマークを見つけてしまい
衝撃を受ける。
とまあ、なにやら最初から雲行きの怪しい展開になっていたので
これは男女の愛憎ドロドロ劇なのかしら?なんて思って見ていたが
実は違っていた。
夫婦の思い出の場所らしきラウンジで
テネシーワルツの生演奏を聴きながらしばし青春時代の回想にひたり
お互いの秘密を打ち明けようとする場面から
このドラマは夫婦愛にスポットが当たり出した。
「こうやってお互い年老いて
おだやかにテネシーワルツと聴いていられたらいいわねえ
って、あの時言っていたのよね」
「でももう無理なの。私にはもうあんまり時間がないの」
遠い目をして陶子がつぶやく場面に目頭が熱くなった。うぅぅ。
しかしこの夫、妻の病名を知ってから、妻を献身的に愛するようになる
とってもいじらしい。
失踪してしまった妻を追って、カトマンズまで
探しに行ったりする。
カトマンズの町並みを足を棒にして歩き
フラフラになりながら
それでも異国の人々に
「知りませんか?マイワイフ、マイワイフ」と
妻の写真を見せて、必死でなんとか手がかりをつかもうとする
場面に心を打たれた。
続く